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16歳の壁(ドイツ高等部の試練)

日本ではよく10歳の壁という言葉を聞く。

まずここで、この10歳の壁について簡単に説明しておきたい。

10歳になると抽象思考ができるようになると言われているが、学習内容もそれに伴い、抽象思考を問う問題が多くなる。

つまりその年齢に至るまでに年相応の抽象思考が可能になっていないと、学習内容を理解できなくなってしまう。

そのため、10歳の壁と言われるのである。

さてタイトルの16歳の壁だが、これは10歳の壁のように公的なものではなく、私が10歳の壁に引っ掛けて、ネーミングしたものだ。

実際にはドイツ高一の壁と言った方がいいのかもしれない。

今から2週間程前、ドイツの学校では前期の成績表が配られたのだが、周囲に耳をやると、高一の子供を持った親からの悲鳴が多々聞こえてくる。

ドイツの上級学校で高等部があるのは、ギムナジウムと総合学校であり、高等部がない他の学校形態に在籍していた生徒で、中等部卒業試験を良い成績で合格した進学希望者は、前述の学校に転入できるようになっている。

他の学校形態、例えば実科学校等からの転入生は高等部の授業の進度と、他の生徒の出来に、最初は圧倒されるかもしれないが、前期の成績に悲鳴を上げるのは、何も転入生だけではない。

ギムナジウムや総合学校の中等部から上がってきた生徒も同じなのである。

ドイツのギムナジウムは8年か9年制であり、総合学校に至っては9年制と就学期間が非常に長い。

そこで当然、中弛みが出るうえ、中等部から高等部に掛けて、男子生徒も思春期に入る。

従って中等部後半からは成績が落ちてくる生徒も少なくない。

それにもまして、ドイツの高等部の学習内容は中等部のそれに比べ、高度になる他、成績の付け方も変わる。

中等部のように教師が寡黙な生徒を指名して発言させ、評価するということはほとんど無く、生徒の積極性と発言の質が評価の対象となり、この平常点の成績も筆記試験の成績と同じ割合で成績表の最終成績についてしまうのである。

また主要教科の試験は出題形式に大きな変わりはないが、副教科は従来の日本式の知識を問うような問題から、思考を問う論述形式となる。

例えば、参考資料が与えられ、それを元に推論をたて、論証するという形である。

これら中等部と高等部の大きな違い=壁に、戸惑う生徒も少なくないが、大半の生徒は後期で中等部当時の成績くらいまで、成績を戻し、アビトゥアの資格期(高ニ)に突入していくのである。

とはいえ、6年生(上級学校お試し期間)終了時に、転校していった生徒とほぼ同数の生徒が職業学校等に転校していくのも事実であるが。

前期の成績が悪かった生徒も、弱音を吐かずに是非とも後期で挽回してほしいものだ。




今回も最後までお読み頂き有難うございました。去年の夏にギムナジウムを1,4で卒業した我が家の長男も、例外ではなく、高一の前期の成績の平均は2-と学校生活最低の成績でした。高一生をお持ちの親御様、悲観するにはまだ早いです。(という私も、次男の成績に驚いて、思わず職業学校の説明会に足を運んでしまいましたが・・・)
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ダイネムター

Author:ダイネムター
がんばってんジィ(Gammbatten Sie)!の管理人、ダイネムター(Deine Mutter)です。
ミュンヘン工科大2年生の長男とデュッセルドルフのハインリッヒ・ハイネ大学生物化学専攻1年生の次男を持つ日本人母(日本の教免取得者)です。

保護者代表でギムナジウムの数学教科会議に参加したり、学年保護者集会ではニーダーライン企業主連盟協賛の化学アカデミーの紹介をするなど、小学校からギムナジウムまで子供達の教育に積極的に取り組んできました。

その経験を活かして、デュッセルドルフや近郊にお住まいの方を対象に、サポートサービスを提供いたします。お子さんの勉強、学校の関係でお悩みの方、まずはメールにてご相談ください。

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