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親子留学・移住の適齢期(ドイツでの考察 2)

先回、ドイツの教育事情と親の心構えを簡単に書いたが、今回はドイツの学校の学習内容等を踏まえて、子供の適齢期について書いてみたい。

まず就学年齢以前からであれば、ドイツ語は確かに身につくかもしれないが、メンタリティまでドイツ化してしまう恐れがあり、思春期以降、親の思惑を逸脱してしまうかもしれない。

親が仕事で長期に渡り、海外に在住し、さて本帰国となった時点で、子供が日本の学校に順応できそうになく、帰国出来ない子女がでているケースも、それを裏付けている。

日本語で会話は出来ても、話が通じなくなる可能性も少なくはない。

小学生であれば、進学決定時期がベルリン等を除き、大半の州が四年前期であるため、遅くとも2年生の後半(2月)には現地校に入っていた方がよいように思われる。

3年生からは正式な作文指導が始まり、これが将来の学習全般において大きな意味を持つうえ、成績も文章評価ではなく、点数評価に切り替わる州が多いこともあり、適切ではないかと考えるが、日本語が固まっていない時期であるため、期間の長短はあるにせよ、セミリンガルとして苦しむことも出てきはしまいか。

しかも就学年齢前同様、現地に馴染み、思考の現地化も避けられないだろう。

ではいっそのこと、母語が固まり、俗にいう10歳の壁を越えた、小学5年生以降はどうであろうか。

州や自治体によっても対応の仕方が異なるが、概ね、編入準備クラスなどに入り、ドイツ語をメインに学習し、ある期間を経て、普通クラスに入るようである。

幸い5年生は各学校間の学力差などを埋めるため、4年生までの学習事項を復習することが多いうえに、理科も生徒が取り組み易い生物を始めるケースが大半で、大学進学校であるギムナジウムでも第二外国語が始まるのは6年からという所が一般的であるから、大きな支障をきたすこともないと推測される。

6年生以降であれば、ギムナジウムではなく、ゲザムト・シューレ(総合学校)に転入し、8年生になった時点で、他の生徒と一緒に、第二外国語を始めるという手もある。

因みにギムナジウムの第二外国語はラテン語、フランス語、時には古代ギリシャ語という所もあるのだが、編入時にこれを履修せずに、8年生から履修可能な第三外国語を第二外国語として履修して済ませることが可能かどうかは、学校との交渉次第かもしれない。

ただしこの場合、クラスが成立する言語が限られ、スペイン語やオランダ語などになる事も考えられる。

日本人が多い地域であれば第三外国語に日本語が選択できる場合もある。例えばNRW州のアビトゥアの試験では漢字も1000字にいかないほどであるから、ドイツ式分析・解釈・作文を習熟していて、それを日本語に応用でき、授業中も日本人お得意で周囲と先生の様子に合わせながら、かつ積極的な態度を示すことができるのであれば、楽勝かもしれない。

補足すれば、ギムナジウムの高等部に編入してくる生徒のために、第二外国語を設けている学校もあるので、高等部に進級できた時点で、改めて履修するという方法も無くもない。けれども高等部から第二外国語を履修するのは、ドイツ人生徒でも非常に負担となっているため、日本人がこれをするのはなお一層大変かと思われる。

州によっては違いもあるだろうが、8年生は教科数も授業数も多く、内容も複雑になるため、個人的にはあまりお薦めしない。

高等部以降は、高2から卒業試験の成績に付くため、ドイツ語を含め、余程の実力がない限りは不可能だと言っても過言ではないだろう。

最後に学校以外の事ではあるが、親として是非とも知っておきたいことをあげておこう。

ドイツでは16歳以上では、午後12時までは単独外出も出来るうえ、ビールやワインなどの軽酒の飲料も認められている。加えて日本のように教員や警察が夜間に生徒補導をすることもない。

14歳を過ぎての泊まりでの誕生パーティーには、必ずといっていいほど、アルコールが消費される(禁止されているはずのヴォッカ等もあったりする)。

また近年ではギムナジウムの生徒でも(いや、高所得者子弟が集まる関係でギムナジウムの生徒だからか)、ドラッグの使用者が増加傾向にあるので、保護者は日本以上に気を揉むことが多い。

手厳しい事を細かく書いたが、これらの事を十分に考慮したうえで、ドイツに親子留学や移住を計画して頂きたいと思う。



今回も最後までお読み頂き有難うございました。
NRW州では2019年からギムナジウムは基本的に9年制に戻るそうです。現状の8年制を維持するには、学校会議で3分の2の票がなければならないということです。NRW州ギムナジウム保護者会では生徒の学力次第では8年間でも卒業が可能となる枠を設けるように働きかけているようですが、道は険しそうです。
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ダイネムター

Author:ダイネムター
がんばってんジィ(Gammbatten Sie)!の管理人、ダイネムター(Deine Mutter)です。ミュンヘンで昨年から大学生している長男とNRW州州都デュッセルドルフで大学生になったばかりの次男を持つ日本人母です。
これまでの経緯で気づいたドイツと日本の教育の違いや、お子さんをドイツ内外のドイツ学校に通わせていらっしゃる方々へ何か役に立てることがあれば書いていきたいと思っています。
他の州の情報にも興味がありますので、うちの州はこうだぞというようなコメントを頂ければ嬉しいです。

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