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TIMSS国際数学・理科教育調査2015

まず有名なPISA国際学習到達度調査との違いについて説明すると、TIMSSが小学4年生と中学2年生(上級学校8年生)を対象とする学習内容習熟度テストであるのに対し、PISAは義務教育の終了段階にある15歳の生徒を対象に学校で習った知識や技能の活用能力を見るテストである。

次に結果を見ると、下記のようになる。
Timss.jpg

15年前のPISAショック以来、学力が低い生徒、移民の背景を持つ生徒、学習環境にない生徒などに重点を注いできたドイツだが、その成果はこの調査結果にも反映され、未だにそれらの生徒と他の生徒との差は凡そ一学年分あるものの、8年前の調査時の二学年の差こそ解消されたと出ている。

それとは逆に、ドイツでは学力が高い生徒へ何もしてこなかった結果も明白で、最高の5段階に達した生徒は僅か5,3%であり、48カ国の参加国中、24となっている。

また調査によれば4、5段階に達した生徒の半分近くが教師から適切な指導を受けていないと感じているという。

これらの結果を受け、ドイツの文化教育庁会議では、この先10年間、1億2500ユーロを投入して、学力が高い1年生から10年生の生徒に対する特別な教育を施すモデル校300校を設定し、先々このプロジェクトの結果を他の学校にも広めていくことを明らかにした。

なお当面は主要教科である数学、自然科学、ドイツ語、外国語に重点がおかれるらしい。

確かに子供達が通うギムナジウムでも、4や5を取る生徒に対しては、年に3回しかない保護者面談日の1回をそれらの生徒の父兄のみに充てたり、それらの生徒対象の補習授業を集中できる1時間目に確保するなど、手厚いフォローがあるのだが、出来る生徒は、不出来な生徒が授業中に済ませられなかったプリントが宿題となるため、宿題すらない状態なのである。

また授業中に挙手したところで、最後の最後であててもらうのがせいぜいで、ほとんど発表する機会を与えてもらえない。

これでは出来る生徒がやる気をなくすと同時に、その先へ進む機会がなくなるのは当然である。

そのため、保護者代表として参加した数学の教科会議で、主要教科の習熟度別授業を提案したのだが、見事に却下されてしまったという経緯もある。

ドイツの教育は内容は日本の高校と比較できないくらい、素晴らしいのだが、やり方がいまひとつという感がぬぐえない。



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Author:ダイネムター
がんばってんジィ(Gammbatten Sie)!の管理人、ダイネムター(Deine Mutter)です。ミュンヘンで昨年から大学生している長男とNRW州州都デュッセルドルフで大学生になったばかりの次男を持つ日本人母です。
これまでの経緯で気づいたドイツと日本の教育の違いや、お子さんをドイツ内外のドイツ学校に通わせていらっしゃる方々へ何か役に立てることがあれば書いていきたいと思っています。
他の州の情報にも興味がありますので、うちの州はこうだぞというようなコメントを頂ければ嬉しいです。

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