政治家の陰謀?

先週の木曜日長男は高校生活最後の校内試験を受けた。

朝の8時開始で終了は11時半、3時間半にも及ぶ地理の試験だ。

内容は最後の2年間の学習内容中、今年度のアビトゥアのテーマから2つが出題され、その内の1つを選択解答するというものであるらしい。

今までは同じ位の問題量であるにも係わらず、試験時間が2時間半ほどであったため、問題をこなすのが大変だったが、今回は最初に問題を比較選択する時間が必要なものの、3時間以上時間があるため、時間的には余裕があるだろうと長男は話していた。

先週受けたライストゥングコースの試験は8時開始で12時半終了で、試験後は下校となっていた。

そのため、先週は午後の授業の多くが休講となっていたが、長男は何を思ったのか、数学の基礎コースを見学に行った。

数学はドイツ語と同じで、最終学年まで必修教科であり、前期までは筆記試験があるのだが、後期はない。

従って授業参加の義務をこなすために、生徒はやってくるものの、実際に真面目に授業に取り組んでいるのは、アビトゥアに筆記試験を受ける生徒だけであり、残りの生徒はスマホをいじるなど、暇つぶしをしているらしいが、教師もそれを咎めることなく、授業を行っているようだ。

後期の成績は口答だけの評価となるが、筆記でお手上げの生徒に授業中に何ができるというのだろう。

しかし不思議なもので、筆記試験では答案用紙に、「先生、馬鹿でごめんなさい。」と書いて出し、5とかを取る生徒でも、なぜか口答では2を貰っていたりするそうである。

長男はバリバリの理系で、ドイツ語の解釈などはとんでもないのだが、それでも、それなりに解答用紙を埋める努力はするし、それなりに挙手発言などもするのだが、口答で2以上をもらうことはほとんど無かった(まあ、全ては本人の言い分であり、真実は別物なのかもしれないが)。

大体、高等部で口答を重視するのは、政治家の陰謀であると思われる。

私のドイツ人伴侶が生徒だった40年程前は、ギムナジウムに進学する生徒の大半の保護者は学卒者で、進学する生徒も非常に少なかった。

当時は筆記試験を重視し、口答は成績が2と3の中間にあるというような場合の判断材料になっていただけだと聞く。

少子化が進み、子供の数が減る一方であるのに、大学進学者が毎年増加し、大学入学資格試験であるアビトゥアの平均点が挙がる一方であるのは、誰が考えても不自然である。

真に政治家の陰謀というより他ない。

ドイツは近隣諸国と比較して大卒者が少ないため、大卒者を増やしたいのは分かるのだが、ドイツの大学が日本の大学のように入れば大半が卒業できるトコロテン式に変わらない限りは、大卒者は増えないのではないだろうか。

けれどもその路線の成れの果てである日本の学卒者をみている私達からすれば、それにどれほどの意味があるのだろうと思わずにはいられない。




先週から試験が返ってきていますが、次男の数学のライストゥングコースに並行するコースの試験の平均が15点満点中の4,9点だったそうで、上方修正を余儀なくされたそうです。次男のコースの平均は聞いていませんが、多分9点か10点だったのではないかと思っています。
長男の数学の並行コースの生徒の大半は成績が1か2と聞いてますし、高等部の成績なんて、本当に担当教師次第です。いい先生?に当たれば馬鹿でも医学部に行けそうですし、性格の合わない先生に当たってしまえば、ある程度できる生徒でも平均点で終わってしまうわけで、もはやなんともの世界です。

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ドイツの熱血教師

長男のアビトゥアの最終筆記試験第一日目まで、残り52日となった。

子供達が通うギムナジウムでは、後期一回目の試験期間に入っており、アビトゥア受験資格期にある11年生の次男と12年生の長男は、今週ライストゥング(能力)コースである2教科の試験を受けた。

次男は将来生(物)化学に進学希望のため生物と数学の試験を、化学技師を目指す長男は数学と化学の試験をそれぞれ受けた。

長男の試験に至っては、アビトゥアの模擬試験を兼ねているため、朝8時開始で、4時間半の長丁場だ。

それに比べ次男の試験は、まだ2時間半強と短時間である。

このライストゥングコースはアビトゥアの成績で2倍で加算されるため、履修可能な科目から、なるべく得意な科目を取ることになる。

以前読んだアビトゥア受験者をもつ保護者のフォーラムで、医学部に進学するためには、どの教科をアビトゥアで選択したらよいかという質問に対し、理数系に係わらず、自分の得意教科で点数をあげるべきだと回答していた親がいた。

ところでドイツ語、英語、数学は必修で、理科と社会から1教科ずつというのが、ドイツのアビトゥアの一般的なパターンで、その内の2教科がライストゥングコースとなる。因みにNRW州はドイツ語、英語、数学から2教科、理科と社会から1教科ずつである。

要するにNRW州では医学部に行くにしても、ドイツ語、英語、生物、歴史というような、日本の典型的な文系女子パターンでも大丈夫だということになる。

けれども大学の学部学科によっては、アビトゥアの総合平均点ではなく、特定教科の成績を高く評価する傾斜配点を用いるところもあるため、なるべく早めに志望大学を決定し、選考についての注意書きに目を通しておくことが望ましい。

さて今回のタイトルの熱血教師についてだが、実は長男の数学のライストゥングコースと並行するコースがあるのだが、その教師が先週末、コース参加者から希望を募って、週末数学合宿を行ったのだそうだ。

この教師は数学オリンピックのクレフェルド市のコーディネーターを務めており、州大会前の金曜日から日曜日に市の代表として出場する生徒や、成績上位の生徒で自費参加を希望する生徒を集めて、毎年『数学の週末』も運営している。

そういう経緯もあってか、今回、馴染みのユースホステルを利用しての合宿を行ったのであろうが、ドイツの教師としては非常に珍しいと思う。この学校でも前例がない。

意地の悪い見方をすれば、どこかのお偉いさんの子息がコースにいて、後期の試験またアビトゥアを2ヶ月後に控え、この教師に泣きついたのかもしれない。

教室の関係で、このコースの数学の試験は長男のコースの試験から二日遅れの木曜日にあったそうだが、内容が今までにも増して、簡単だったらしい。

長男のコースの試験では自然対数や指数を含む合成関数の微分や積分が含まれていたのに対し、先のコースの試験では高次関数の微積分だけだったという。

アビトゥアまで泣いても笑ってもあと52日。ギムナジウム最後の授業日まで3週間。



試験期間中だというのに、次男は夕べダンスパーティーに彼女と行き、帰ってきたのは半ば午前様。宿題なども含めて、一日の平均学習時間90分前後。長男はといえば、次男と大差なし。長男の進学希望先は昨年まで足きりがなかったので、多分大丈夫なのでしょうが、昨年度足きり1,3に進学希望の次男は一体何を考えているのでしょう!見ている私の方が胃も歯も痛くなりそうです。今回も最後までお読み頂き有難うございました。ランキングは励みになりますので、もしよければ下のドイツ情報のバナーをクリックしてくださると嬉しいです。

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ドイツの図書館に行こう

日本の学校には割りと普通に図書室というものが存在する。ドイツの学校はといえば、小学校は大概の州が4年生までということもあってか、図書室が無い学校もある。

確かにドイツの小学1年生は、入学して半年ほど経って、漸く大文字と小文字で書かれた本が読めるという具合であるため、高々3年半で、しかも午後の授業がない、従って昼休みも無い学校に図書室がないのは仕方がないのかもしれない。

その証拠というわけではないが、子供達が通っていた小学校にも、校内での学童保育が始まった頃から、極小規模の図書室が出来た。

正式な図書購入予算があるわけではなく、誕生日の子供が学級文庫に寄贈した本などの一部を図書室に集めた形であった。

現在、子供達が通学している上級学校には、日本の図書室と比較すれば貧弱とはいえ、日本人が知っているような図書室がある。

大学を卒業して以来、図書館には全く縁がないという方もいると思うが、日本であれば地区に一つは図書館があるように思われる。

ドイツでは、本の発行部数が少ないためか本代は高めであり、そのせいもあってか、図書館は、あまり多くないようである。

NRW州の州都であるデュッセルドルフの州立図書館はハインリッヒ・ハイネ大学の図書館と兼用になっているようである。これは最近、子供達の大学見学などに付き合った結果、たまたま見かけた。

市の図書館は中央駅に続く建物の中にある。未成年者は無料で貸し出しカードを作ることが出来る。

私が在住するクレフェルド市の中央図書館は、2008年に新しくなり、その名もメディオテークというが、非常にモダンで明るい建物である。

ただクレフェルド市は大きな赤字を抱えていることもあったか、未成年者でも年間5ユーロの使用料がかかる。18歳以上で学生である場合は16ユーロ、一般成人は23ユーロとなっている。

図書館といっても、書籍だけではなく、DVDやCD果てはPCゲームなどまで借りることが出来る。ただし書籍以外の貸し出しは随時追加料金が必要で、貸し出し期間1-2週間で1ユーロから最高3ユーロを払うことになっている。

ところで図書館には学習参考書や問題集の特設コーナーがある。

現在廃刊になっているような古い本もあるが、アビトゥアの最新版なども並んでいる。

さて近頃では本屋がアマゾンなど通販におされ、閉店に追い込まれているが、生き残った本屋でも少子化の煽りを受け、幼児・児童向けの本や参考書や問題集の在庫も少なくなってきている。

そのため、子供の参考書などを捜すにも、アマゾンや各出版社のサイトの内容所見で見ることぐらいしか出来ない。けれども全ての本が所見できるわけでは勿論ない。

そういう時に便利なのが、図書館である。

無論、気になる本が全て揃っているわけではないが、やはり手に取って見る事ができるのは非常にいい。

子供が学校で使用している以外の教科書もあったりして、図書館で本人に合った教科書を捜すのも悪くない。

デュッセルドルフの図書館には日本語の本もあると聞くが、日本語の本を読みたいのであれば、日本クラブの図書室や公文教室の文庫の利用も考えられる。宗教関係の本であれば、恵光寺にある図書館を利用するといい。

暗く長い夜も終わり春になろうとしているが、晴耕雨読で読む本を捜しに、図書館へ足を運ぶのも悪くはないのではないだろうか。



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専門大学への近道

ドイツ国外に住むママ友の日独家庭の子供が現在、その国のドイツ学園の10年生に通っている。

実科学校課程に在籍しているため、イースター休暇までに夏からの進路を決定しなければならず、悩んでいる。

と言っても、悩んでいるのは当の本人ではなく、友人であるママ友の方である。

この国のドイツ学園に、この夏から日本のドイツ学園のように、Fachoberschule(専門上級学校)というものが設立予定であるため、そこに進ませるか、ギムナジウム上級過程(つまり高等部)に進ませるかで悩んでいるのである。

私はいままでベルーフスコレーグなどの専門上級学校などに進学卒業した場合、専門大学や一部総合大学の専門学科のみの入学資格が得られるものだと思っていたのだが、友人の関係で色々と調べているうちに、新たな事実を知ることとなった。

まず、その1だが、専門上級学校や学科によっては、学科に制限されない専門大学入学資格を取ることが出来る。

最終年度に受ける専科アビは、NRW州であれば、州統一ではなく学校単位のものである為、既習事項を丁寧に復習していれば、突飛な問題や、普通のアビにあるような、生徒の実力にかけ離れた難問とかが出題されることはない。要するに得点しやすいといえる。

その2だが、電話で問い合わせをしたドレスデンの専門上級学校の話によれば、ザクセン州では、専門上級学校を2年間で卒業すれば、直接専門大学に進学できるらしい。NRW州で近所にあるベルーフスコレーグの専門上級学校のページを見たところ、学科制限があるかどうかは確認しなかったが、やはり直接専門大学に進学できるようである。

NRW州のギムナジウムでは最終学年である12年生の進級が確定した時点で、専門大学への進学のための学識面の資格は取れたことになるが、実際に進学するには専門学科に関する職業実習が必要になるとある。

つまりギムナジウムへ11年まで通い、アビトゥア取得が怪しく中退した場合、どこかの会社で、専門上級学校の11年生がやるような実習をすれば、晴れて専門大学に進学できるという仕組みである。

ところが、このシステムはザクセン州にはないようで、専門上級学校職員の話が間違っていなければ、ギムナジウムはアビトゥアに合格してはじめて、大学の種類を問わずに進学ができるそうである。

ということは、ザクセン州でギムナジウムの11年生を中退した場合で、将来専門大学に進学したい場合は、専門上級学校を11年生から始めることになるということなのだろうか。

ドイツでは有名なボローニャ改革後、専門大学と総合大学間の転学が可能になったため、実科学校を卒業し、専門上級学校へ2年通い、専門大学へ進学し、学士課程修了を持って、総合大学へ転学することも考えられる。

この場合、スタートは容易だが、後が徐々に厳しくなるわけだが、年齢とともに将来観が固まることを考えれば、悪くはないのかもしれない。

逆にギムナジウムに入り、留年するなど、苦労してアビトゥアを取ったものの、成績が芳しくなく、専門大学にも入れないこともあり得る。

友人の子供のように、高等部への進学の岐路に立たされている生徒にしても、今小学校を終えて、上級学校へ進学使用としている生徒にしても、どのコースがお得か、熟考する価値はありそうだ。



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アビトゥアを取る意義

私のドイツ人伴侶は化学技師だが、時々勤務先の部署の採用のための面接に立ち会うことがある。

最近、面接にやってきたドイツ青年の話をしてくれたのだが、この青年の経歴がいやはや何ともである。

一応ギムナジウムを卒業しているのだが、卒業後すぐに地元の専門大学に進んだものの、9期4年半経っても学士も取ることができず(通常は3年程度)、中退した後、3年間の化学研究室職員という職業訓練を修了している。

現在既に27歳だという。恐らく、ギムナジウムでも留年していると見られる。

因みに、先の化学研究室職員という職業訓練の応募資格は、中等部(10年生)卒業であり、通常の卒業生は16歳であるため、訓練修了時は19歳となる。

この時点で専門大学へ進学を考えるのであれば、1年間、ベルーフスコレーグ等で専用のコースを取ることも可能である。

近頃は、何が何でもギムナジウム、アビトゥアを取ったのならば進学というのが主流になってきているが、それは果たして有意義なのだろうか。

確かにアビトゥアを取得すれば、職業訓練先を見つけやすいことは間違いない。友人の子供が総合学校の10年生だった頃、見学に行った会社で、その会社の案内人が主幹学校課程修了者は採用外だと話していたのを聞いたという実話からしても、実科学校の卒業資格であるミットレレ・ライフェの上であるアビトゥアがあるにこしたことはない。

ただアビトゥアでドイツ語、数学に4がつくのには問題がある。

なぜなら最近目にしたドイツの大手のスーパーであるアルディの職業訓練生募集条件に、最終年の成績はドイツ語と数学の成績は3以上とあったからだ。

加えてアビトゥアを無事取得できたとしても、最近の平均である2,4を大きく下回る場合、進学先の選択肢もかなり狭い。

無論、数年待てば、希望学部に進学することも可能であるのだが。

けれども苦労してアビトゥアを取り、何年も待って何らかの大学に入っても、卒業できる保証はどこにもない。

まあ近頃のアビトゥアの成績は水物で、平常点が幅を利かせているため、筆記試験がメインの大学では、アビトゥアの成績が良かった生徒でも生き残れるとは限らないが。

何のために大学に進学するのか、何のためにアビトゥアを取得するのか、親子共に早い時点で熟考することが必要である。



歯根が腫れて、先週手術を受け、本日抜糸に行ったのですが、年のせいか傷口が塞がっていず、出直しになってしまいました。そんなこんなで長らく記事を書けずにおりました。
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プロフィール

ダイネムター

Author:ダイネムター
がんばってんジィ!の管理人、ダイネムターです。2016年現在、18歳の長男と15歳の次男をドイツNRW州のギムナジウムに通わせている日本人母です。
次男も理系の高二となったので、再び数学に挑戦しています。
これまでの経緯で気づいたドイツと日本の教育の違いや、お子さんをドイツ内外のドイツ学校に通わせていらっしゃる方々へ何か役に立てることがあれば書いていきたいと思っています。
他の州の情報にも興味がありますので、うちの州はこうだぞというようなコメントを頂ければ嬉しいです。

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